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2004-03-25 13:41:00

『東京読売新聞』 平成16年(2004年)3月25日

 

■十和田■ 慶応義塾大学大学院助教授の金谷年展さん(41)を招き、「スローフードから燃料電池まで」と題して講演と地元の郷土料理を味わう交流会がこのほど、東公民館で開かれた。

 金谷さんは、エネルギー・環境政策を専門に研究する傍ら、青森の素材を生かした大衆中華居酒屋の経営者としての顔も持つ。世界中から安い食材を輸入するのではなく、地元の一番おいしい素材を地元で生かすことこそが、環境にやさしく、利益にもつながると提案している。

 講演では、「オンリーワン的な発想として、その土地にしかない付加価値をどう付けていくか。つまり、これからは『地産地消』だけでなく、地元の素材に地元にしかない付加価値を付けて地元で消費する『地産地価地消』の考えが重要だ。成功しているまちに共通していることは、周りの人々に火をともすことの出来るキーパーソンが三人いること」と語りかけた。

 後半は、手作りの郷土料理やハーブ料理がテーブルを飾り、約四十人の参加者が金谷さんを囲んで交流した。主催者の一人、「とわだスローフードを楽しむ会」代表の苫米地ヤス子さん(56)は「将来のエネルギーのことや、地元の農作物活用について、農家のお母さん方を中心に、多くの人に聞いてほしかった」と述べた。七戸町から参加した女性は「たくさんの素晴らしい方が十和田周辺にいることが分かり、心強く思い、励まされた」と話していた。  金谷さんの言う、周りの人々に火をともすキーパーソン三人が、この会から生まれてくることを期待したい。(川端るり子)

 ◆元気いっぱい ウイング三沢のチビッ子スイマー
 ■三沢■ ―一年生になったら――。桜のつぼみもふくらんで、間近に迫った小学校入学を待ちわびるチビッ子スイマーの元気な喚声が、プールいっぱいに響きわたる。ここはフィットネスクラブ「ウイング三沢」の子どもスイミングスクール。二歳からの「幼児クラス」と、六歳からの「生徒クラス」で、年齢、体力、能力の段階に合わせて補助具を付け、一時間のレッスンを楽しんでいる。

 ここでは水泳だけではなく、「ルールとマナーを守り、友だちと仲良くし、コーチの話をよく聞く」ことも大きな指導目標にしている。「あたしの次の目標は、早くD級になって、青い帽子をかぶること。その次は最高クラスのE級の白い帽子よ」。生後五か月からプールに親しんできたという五歳の長峰光華(みか)ちゃんは、次の目標に向かってまっしぐら、水しぶきを勢いよく跳ね上げた。

 「ウイング三沢」所長で指導員でもある丸山義之さん(46)は、「泳げる人と泳げない人の差は、単に水への適用能力の違いだけ。環境と指導さえ整っていれば、誰でも泳げる。子どもも大人もまったく同じ」という。親からは「子どもの体が丈夫になった」「何事にも自信を持てるようになった」などの声が聞かれる。

 子どもの指導は子どもの目線に合わせ、「水の中に宝物があるから探してこよう」などとストーリー性を持たせ、子どもを引きつける工夫が欠かせない。子ども本人の達成感、満足感は極めて高く、これが大人へと成長していくための、確かな自信につながっていくようだ。(山田満智子)

 ◆プリザーブドフラワーに挑戦 新素材を自分流アレンジ
 ■弘前■ 生花のようにみずみずしい感触でありながら、数年間、水なしで美しさを保つことが出来るプリザーブドフラワー。生花を特殊な溶液で加工したもので、このところ全国的にフラワーアレンジメントの新素材として注目を集めている。このプリザーブドフラワーを使ったフラワーアレンジ講習会がこのほど、市内の生花店で開催され、人気を呼んだ。

 主催したのは、生花店「フローリスト花束」を経営する小山内紀子さん(34)と、フラワーコーディネーターの木田直子さん(30)。まず、ピンクのバラやカーネーションを中心にして、バランスを見ながら他の植物を組み合わせていく。「花だけでなく、ビーズやリボン、羊毛など異なる素材をあしらうことで、華やかで温かい雰囲気に仕上がる」という木田さんの説明を聞きながら、受講生たちは自分流のアレンジを楽しんだ。

 親子で参加した小田桐ヒロ子さん(53)、奈緒子さん(27)は、「プリザーブドフラワーには以前から興味があったが、県内ではまだ教えているところがほとんどないので、参加出来てよかった。早速、リビングに飾りたい」と話した。なかには、友人の誕生日プレゼント用にと、さらに材料を買い求める人もいた。小山内さんは「お客さんの評判が大変良かったので、要望があればまた開催したい」と語った。(須藤ゆか)